12月11日(日)

 歩いてグレートホステスへ。
 今日も沙夜ちゃんは元気に働いているようだ。
 駐輪場から入り口へ向かう。窓際の席で沙夜ちゃんが注文取りをしている。
 やっぱカワイイ。

 店に入る。案内しに来たのは、これまた久しぶりの介入しないおチビちゃん。

 介入しないおチビちゃん「お一人様ですか。禁煙席でよろしいですか」

 ワシのことはうっすらと覚えていた模様。

 全体が見渡せる窓際の席に座りたいのだが、介入しないおチビちゃんは明らかに違う席に案内する様子。
 お店の奥に行きかけて、またこっちへ戻ってくる。そして座らせようとしたのは仕切りのジャマな席。
 たしか前もこの子はワシをこの席に座らせてくれたよな。一人の人はとことん狭い席に案内するんだね。
 この席は絶対にイカン。すかさず窓際の席にするようお願いした。

 メニューを見ていると、沙夜ちゃんがおぼんを持ってこっちに来た。
 お冷を持ってきてくれるのだろう。テーブルの上を軽く整理して到着を待った。
 しかし残念ながら僕へのお冷ではなく、隣の席の人のお品だった。

 注文し、お品が来るまで座って待っていた。
 ドリンクバーを見ると、沙夜ちゃんがコップにジュースを注いでいる。もう上がりかよ!?
 あちゃーと思って目をそらし、もう一度沙夜ちゃんの方を見たら、コップはなくなっていた。
 よかった。まだ上がりじゃない。
 しかしその後、とたんに沙夜ちゃんの姿があまり見えなくなる。急に裏方での仕事が増えた。

 ドリンクバーのおかわりに行く。
 バーへ向かって歩いていると、新規のお客の案内で沙夜ちゃんがワシの目の前を横切った。
 ワシを真横にしたとき、チラッとこっちを見たが、「席探し:ワシの様子うかがい」は「8:2」くらい。

 全体的に表の仕事が落ち着き、ウエイトレスさんみんな裏方に入っていた。
 沙夜ちゃんはいつものようにやや大きめな声で店長やほかの人と雑談している。
 沙夜ちゃん、珍しくワシから見えるところにずっと立って話している。
 ワシの席は裏方の出入り口から見て右斜め前。微妙な位置なだけに、沙夜ちゃんがもうちょっと左右にずれるとまったく見えなくなる。
 しかし今はワシからちょうど、ピッタリ見える位置に立ってお話ししている。
 今日はワシに対する沙夜ちゃんの視線はゼロ。このワシからよく見えるところに立ち続けているのはせめてワシへのアピールであってくれ。
 そうじゃなきゃ寂しい。まるで車で来て何もないジンクスみたいだ。今日は歩いてきたのに。

 やがて沙夜ちゃんの姿が見えなくなる。
 しばらくして、私服姿の沙夜ちゃんが「お先に失礼しまーす」と言いながら出てきた。
 入店から30分。最近は長い時間は一緒してくれないなー。
 沙夜ちゃんを見ないフリするために、持ってきた書籍を自分の顔の真ん前で開いて隠す。
 そしてちょっと本をずらして沙夜ちゃんの様子を見る。沙夜ちゃんは立ち止まって見知らぬ人と言葉を交わしている。
 そしてお店を出た。
 ワシは窓の外の沙夜ちゃんを目で追うことはしなかった。

 沙夜ちゃんを見る時間が短かったこと、ワシに対する視線がゼロだったこと、いろいろなことに疲れてその後30分近くじっと座っていた。
 そして店を出た。

 寂しいなぁ。
 こういうことは過去に何回もあったけれど、慣れるってことはないね。
 もっと早い時間に来て、一緒の時間を長くしたいもんだ。

 ここ1ヵ月近く、亀島さんの姿を見ていない。まさか辞めてしまったのか?
 なかなか人がやめなくていい店なのだが、まさか亀島さんがやめてしまうなんて、想像したくない。
 早く復帰してね。

次のページへ

INDEXへ