6月26日(日)

 この日は仕事あり。終わるのは16:00。それから帰って家に着くのは17:00。今日はグレホには行かなくていいか。
 実際に17:00に家に着く。もう遅い時間だ。だが、グレホに行きたくなった。車で行けばそんなに遅くならない。行こう。
 そう結論を出した自分自身に問いかける。
 「なぜ行くんだ?少しずつ沙夜ちゃんを忘れなくてはいけないんだから、行く回数を減らさなきゃいけないんだろ?なのになぜこんな状況でも行こうとするんだ?」
 マンションのロビーの出口の段差で、バランスを崩して足をくじきそうになる。
 「おい、足をけがしてまで行きたいのか?なぜなんだ!?」
 充分に問いかけたあとは無心になり、車に乗り込んだ。
 17:20ころに到着。車から店内を見てみると沙夜ちゃんのシルエットが見えた。18:00くらいまではいてほしいな。
 駐車場を歩いて店の入り口に向かう。沙夜ちゃんがレジでメニューを持って待機している。久しぶりだ。
 店に入る。いらっしゃいませと言ってワシを迎えてくれる沙夜ちゃん。
 いつもならすぐに禁煙席に連れて行ってくれるのだが、今日は「いらっしゃいませ」と言った後に間がある。まさか「禁煙喫煙のご希望は」とか聞くんじゃないだろうな…。やめてくれー!そんな普通の客と同じ扱いは…。
 「お好きな席へどうぞ」
 そう来たか。ではお言葉に甘えて好きな席を。沙夜ちゃんが見やすい席、混んできても退席する必要ない席を取った。
 客の座らせ方はお店の都合もあるのだろうに、好きなところを選ばせてもらっちゃっていいのだろうか。
 ちなみにこれは常連客のみ。そこらの客は全てウエイトレスさんが席を決めていた。
 今日はパフェを食べようと最初から決めていた。お冷を持ってきてくれた沙夜ちゃんにすぐパフェを頼んだ。沙夜ちゃんはしっかり「はい」と返事をしてメニューをさげた。
 そういえば、デザートはウエイトレスさんが作るんじゃなかったっけか。あの裏方のところで。
 沙夜ちゃんが作ってくれるのを期待していた。しかし今日はその位置には店長がいてなにやら作業をしている。しばらくしてワシのところにパフェを持ってきた。おめ〜かよ。
 久しぶりに亀島さんの姿があった。ここ最近は亀島さんの勤務時間外に来ることが多かったもんだから、お久しぶりである。
 パフェを食べ終わり、何もせずボーっと座っている。そのとき沙夜ちゃんが左前方の席を片づけに来た。かなり澄ました顔で。作業をしている後ろ姿を見ていた。
 早いものでもう18:20。1時間がたった。沙夜ちゃんの姿があまり見えなくなったところで席を立った。
 レジへ行く。すると沙夜ちゃんがキッチンから出てきた。ほかに用事があるようには見えなかった。ワシに合わせてくれたのかな?
 しかし近くにいた店長がやってきて、沙夜ちゃんからレジを取る。てめぇ…。
 怒り心頭だったが、それがやがて笑いを必死にこらえる事態となる。
 店長「560円になりもゎす。1,060円お預かりいたしもゎす。500円のお返しでございもゎす」
 「ます」がオカマ口調だった。面白すぎ。
 店を出る。店内で新規お客のために大人数用の席を作る沙夜ちゃんの姿をしっかり目に焼き付けて車に乗り込んだ。
 2日連続で会えた。素直にうれしかった。
 沙夜ちゃんを忘れるのは無理だ。少しずつ記憶から消そうとしていたが、そんな必要もない。来週も会いたいから、また来よう。
 どんなに遅くなっても。

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