5月3日(火祝日)
この日はワシの相方のTKと久しぶりに買い物ツアー。前々から計画していたもので、ドタキャン癖の粗いTKをもって実行されたのは珍しいことだ。
この買い物ツアーには一つの目玉があった。それは「帰りにグレートホステスに寄る」ということである。どうにもこうにも沙夜ちゃんが見たいらしく、仕方なく行くことにした。
TKの車でグレートホステスへ。できれば沙夜ちゃんいないでほしい。やっぱりみんなには知らないままでいてほしいのだ。今日も単にロケ地案内となればいいのだが。
駐輪場を見る。沙夜ちゃんの自転車あり。いますな〜!いつもと違う緊張が走る。そして、入店前にTKに厳重に注意しておく。
ワシ「沙夜ちゃんのことを必要以上にジロジロ見るな。もちろん名前も口にするな。わかったか」
TK「オレは凝視する。しっかり目で追う」
今後何か悪いことがあったら全てTKのせいにするということにして、入店した。
キッチンにはいつものさん。奥にいるのはおそらく沙夜ちゃんだろう。
時刻は17:00を過ぎている。店内も見慣れない店員がいる。特にウエイター。ディアマンテスみたいなやつがいる。この人の案内で禁煙ゾーンの角の席に着いた。
沙夜ちゃんの様子を見るためにTKが店内を見渡せる側、ワシが背を向けて座った。TKが沙夜ちゃんに対して変な視線を送っていたら即目つぶし。
TK「あれはだれだ?」
ついに見つけちゃったか?指差した方向を見てみる。いつものさんである。
TK「だよな、あれが沙夜ちゃんだったらガッカリだ」
そういうこと言うな。
お食事中おトイレさんが注文を取りに来る。ワシはパフェ、TKはケーキを頼んだ。怪しい二人組がパフェとケーキって…。沙夜ちゃんを見に来てるのがバレバレだろうな。
店長がお品を持ってきた。ごく普通にテーブルに二人分のお品を置き、キッチンへ戻っていった。
TK「おまえ、本当にここの店に慣れてるんだな」
TKによると、店長のワシに対する様子が、ほかの客と明らかに違っているという。常連だとわかる接し方なのだと。うーん、ワシは見慣れているからわからないや。
TKがセルフサービスの水を注ぎに行く。ワシは窓の外をポーっとみていた。するといつものさんが帰って行くのが見えた。店内に背を向けているから出て行くのがわからなかった。戻ってきたTKに説明した。
ワシ「今いつものさんが帰って行った。今日はワシのこと全然見てなかったよ」
TK「いや見てた。お前の後方からじっと見てた」
いつものさんは恋愛のターゲットではないが、ワシなんかのことを気に留めてくれているのはうれしいことである。それが第三者によってしっかり確認されたのはなおうれしい。
パフェ、ケーキを食べ終わり、しばらくトークしていた。すると隣の席に一人のウエイトレスさんがお品運びに来た。沙夜ちゃんである。TKに悟られないように見ないフリをする。
しかし今日も沙夜ちゃんは光り輝いていた。そんな美しき妖精をTKが見逃すはずはなかった。
TK「あれはだれ?」
ワシ「うーん…?」
TK「沙夜ちゃんだろ」
ワシ「えーっと…」
TK「沙夜ちゃんだな?当たりだったら頭をかけ」
ワシ「ポリポリ…(鼻をかく)」
TK「違うんかい!」
ワシ「ウソ、ポリポリ(頭をかく)」
沙夜ちゃんを確認できて気を引き締めるTK、同時にワシは沙夜ちゃんがようやく出てきてくれてホッとした。
沙夜ちゃんがワシの真後ろの席の片づけをする。ワシは体を横にして横目でその様子を見る。そしてさっきのディアマンテスが来て一緒に片付け。うらやましい。
TKがいることなどすっかり忘れて、今日も素敵に働く沙夜ちゃんを見ていた。時折こちらにチラッと向けるかわいいお顔、レジ横のメニューを整理するうなじのかわいい後ろ姿、もう近くにいるだけで幸せである。何時間でもいれる…。
TK「おまえ、凝視しすぎだ!」
現実に戻された。凝視しすぎでちょっと怪しいというTK。事前に注意したことをワシがやってしまった。まあ沙夜ちゃん本人にばれてないからいいじゃん。
時刻は18:30。二人ともたっぷりと沙夜ちゃんを見た。満足したところで席を立った。
レジはお食事中おトイレさん。ワシがレジに立っていると、近くを通った沙夜ちゃんがワシをモロに見た!すかさずTKに確認。
ワシ「いま見たのわかったか?」
TK「見た。わかった」
店を出て、車に戻ったところで感想を聞いた。第三者としてみて思ったことをいくつかあげてもらった。
・確かに沙夜ちゃんはワシのことをかなり気にしている様子だった
・店長もワシのことをかなり見ていた。警戒しているのでは?
・沙夜ちゃんはヨット部所属の高校3年生だったようには見えない。その情報はウソだ
まあいろいろ感じたらしいが、ワシのとってうれしい感想ばかり言ってくれた。お世辞じゃないよな?
本日のメインイベントを終え、車で地元へ帰った。