3月21日(月)

 ピンチのあとにはチャンスありという言葉を信じて、今日もグレートホステスへ。
 自転車で到着。真っ先に駐輪場へ向かい、沙夜ちゃんの自転車があるかどうかを見てみる。
 折からの強風でなぎ倒された自転車の中に、沙夜ちゃんのものは見当たらなかった。日曜も祝日もとにかく働きまくっていた沙夜ちゃんの姿が懐かしい…。
 しばらくその場に立ち尽くす。そして気を取り直して店内を見てみる。昨日に引き続き若木由美子さんといつものさんが働いてる。
 昨日の今ごろも同じ場所から店内を見ていたワシ。店員さんも昨日と同じだから、二日続けてこの場所にいるのはさぞおかしく見えることだろう。沙夜ちゃんが店内にいないことを確認したらすぐに店を離れた。
 しばらく付近を自転車でふらつき、またグレートホステスへ戻る。店内を見てもやはりいない。すぐに店を離れる。
 物思いにふけたくなり、近くの草原に入り、自転車を止めて座り込む。16:30を過ぎてもまだまだ明るい日差し、広い草原の風景を眺めながら物思いにふける。
 今までにも沙夜ちゃんが2週続けていなかったことは何回もあった。今年早々には1ヵ月間会えなかったこともあった。だからまだ希望を捨てる必要はないように思える。しかし、時期が時期だけにどうしてもやめてしまったのではという予感が先行する。
 いても話しかけない、こんなことを1年以上も続ければ、そりゃいつかは最後が来るだろう。沙夜ちゃんの高校卒業と同時にこのときがやってきた、それはごく自然な流れではないか…。
 でもそれは嫌だ。まだやめないでほしい。臆病者の勝手な願いではあるが、今の気持ちはそれ一本である。
 17:00になり、再びグレートホステスへ。沙夜ちゃんの自転車はない。店内見てもいない。残念だ。今日はもうこれ以上見てても仕方がないので引き返した。
 店内のいつものさんがワシに気づく。じっと見ている。ありがとうございます…。
 このままいろいろ考えていても仕方がない。今後も根気よく通い続けよう。真実を知るまで。

3月22日(火)

 今日は仕事が夕方までには終わる。平日の夕方に時間が空くのは珍しいこと。ならば今日もグレートホステスに行こう。
 しかし仕事は終わったものの、局長の話が長引き、16:00には上がれるはずだったのが19:00になってしまった。いまから行っても到着は20:00を過ぎてしまう…。まあいい。やけくそだ。遅くなってもいいからとにかく行こう。
 20:00過ぎにグレートホステスに到着。平日の夜に来たのは過去に1回しかない。だから状況をよく知らない。沙夜ちゃんいるかもしれない。駐輪場を見てみる。
 はい自転車はありません。店内見ても知らない人ばかり。いるわけありませんでした。
 もうちょっと早く来てみたかった。沙夜ちゃんまだやめてなかったとしても、こんな夜になってはさすがにいないだろう。
 暗い夜道を30分かけて歩いて帰った。

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