9月23日(木祝日)
祝日であるこの日は沙夜ちゃんご出勤の可能性あり。
最近ワシの愛車のバイクに乗っていなかったので、バッテリー充電もかねて、まずはバイクでグレートホステスへ行ってみる。店内を見てみると沙夜ちゃんが働いておられる!そのまま駐輪場へ。サヨチャリの存在も確認。
一度帰って、歩いてグレートホステスへ。歩きだと30分以上かかるが、緊張が高まっているのでそれを抑えるのには長い時間歩くのが一番。
入店する。沙夜ちゃんの姿が見えない。亀島さんのご案内。
「禁煙喫煙のご希望は?」
おいおい亀ちゃん、常連のワシにそんなこと聞くなよ。まだまだ甘いな亀ちゃん。
肝心の沙夜ちゃんを探すためにメガネをかけようとする。メガネから手を離す直前にレジのところに沙夜ちゃんが来られた。あまり眼鏡ヅラは見られたくないのですぐに外す。
ワシに気づいた沙夜ちゃんが即注文を取りに来てくれた。入店からまだ1分もたっていない。早いな〜。
いつものようにバレンシアシーフードサラダを頼む。そしてドレッシングはゴマを注文。すると沙夜ちゃんがこんなことを言った。
「ゴマがいま切れてしまいまして、シーザーかアドリアンかどちらかになってしまいますが」
前回に続いてまた話しかけるチャ〜ンス!
「あのー、アドリアンってどんな味がするんですか」
野暮用ならすんなりと話しかけられるワシ。沙夜ちゃんがアドリアンを教えてくれたので、それを頼む。
うーん、野暮用ではあったがまた話すことができた。これにすっかり満足してしまった。ドレッシングとフォークを持ってきてくれたのも、注文の品を持ってきてくれたのも沙夜ちゃん。しかし、いずれも話しかけなかった。もう満足したから。いかんな。
さて、後は皿をさげに来てくれるかどうか。まぁまた話しかけることはできないだろうが。
結局来たのは亀島さん。皿を持ち上げる。
そのとき、皿に乗せてあったナプキンがぽとりと落ち、ワシの足元まで来てしまった。亀島さんの拾える範囲ではなかった。
「あ、すみません…」
足元ナプキンを拾い、亀島さんに渡す。
「申し訳ないです…」
これを沙夜ちゃんにやって欲しかった!チクショー!!
午後5時を過ぎ、沙夜ちゃん、亀島さん、店長の3人でレジのところで楽しそうに話している。なにやら話した後、沙夜ちゃんはキッチンのほうへ。それを追うかのようにして店長が言った。
「教えてくれよ大塚ー!」
そして背中をポンと叩く。なれなれしい若乃花だ…。
その直後、「大塚さん、今日一緒に帰ろ」と亀島さんの声。食事に誘ったのに二人に断られたのだろう。おそらく今日この後の予定を教えてくれよということだったのだろう。いいなぁ、ワシがなかなかできないことをいとも簡単にやってのけるなんて。
沙夜ちゃんが控え室に消えたところでワシも店を出た。
ポイントカードの有効期限が一ヵ月後に迫っており、店長に更新するかどうか聞かれた。うせはげ。沙夜ちゃんにやってほしいからお断わりだっ。
野暮用ではあったが2回連続で話ができた。いやいや話したうちには入らないだろうが。でも声をかけることに抵抗が少しなくなった。
機会を与えてくれた「切れたゴマ」に感謝しつつ、すっかり薄暗くなった街の闇にかかる高速道路の下を渡って帰った。