9月19日(日)

 高田馬場と秋葉原で用事を済ませて、そのままグレートホステスへ。 駐輪場を通る。おおー、沙夜ちゃんの自転車、サヨチャリがありますな。緊張するぜ。
 店内へ。レジにいた介入しないおチビちゃんが、客を案内してる。レジが無人になった状態で入店。するとキッチンから沙夜ちゃんが出てきた!久しぶりに案内してもらう。
 「いらっしゃいませ」と言わず、軽くワシに会釈をして「お一人様ですか」と聞く。そうだと答えると禁煙喫煙は聞かずに案内をする。よっしゃ!
 ワシを席に誘導する前に、沙夜ちゃんはこんなことを言った。
 「いま、水が使えないんですけどよろしいですか」
 ん?よく意味が分からない。とりあえずいいですよと答える。席に案内してもらう。
 席に着く。さっきの言葉の意味が分からないという理由を使って沙夜ちゃんに話しかける。
 ワシ「あの、さっき何が使えないって言いましたか?」
 沙夜ちゃん「…あの、トイレが使えないんです」
 ああ、そういうことなのか。しかし「水が使えない」とは変わった表現だ。ワシに緊張してこんなセリフになってしまったのだろう。
 しかし思いもよらないところでちょっとした会話ができた。いずれも沙夜ちゃんと正面で目を見合って話した。あんなに近くで目を合わせたのは初めてだ。沙夜ちゃんの顔は…ギャル面だった。ちょっと化粧の濃い。かまわんかまわん、沙夜ちゃん大好き。かわいい沙夜ちゃん大好き。
 この勢いでまた話しかけよう。どうか注文をとりに来てくれますように。
 しかし来たのは林マヤに似た社員だった。そううまく事は運べないもんだな。
 いつものようにバレンシアシーフードサラダを頼む。ゴマのドレッシングとフォークを持って来てくれたのは、沙夜ちゃん。しかしこの二つをテーブルに並べるのは大して時間がかからない。とても話しかけられない。でも最初にああいうことがあったからいいか。
 バレンシアシーフードサラダを持って来てくれたのは…なんと沙夜ちゃん。これは話しかけるチャンスでは!サラダを置き、伝票を筒に入れる。話しかけなきゃ、言わなきゃ、ああどうしよう、沙夜ちゃん、うおーどうしよう!!
 …行っちゃった。
 もう「いつも日曜日に働いてるんですか」と言うセリフが喉の上まで来て口から出掛かっていたのに!久しぶりのチャンスをまたまた逃がした。沙夜ちゃんが注文の品を持ってきてくれるのは最近減っているわけだから、この貴重なチャンスを逃がしちゃったらまたいつになるんだよ…。
 沙夜ちゃんが行っちゃってからホント泣きそうだった。一生話しかけられないよこれじゃ。
 まあ落ち着いてサラダを食べる。やや客が少なめでレジ付近で待機してる時間が多い沙夜ちゃん。いささかこちらを見てくれているような。
 次のチャンスは空いた皿をさげに来るとき。しかし最近皿をさげるのはワシが店を出てからって事がほとんどだ。だからワシがいるうちはさげに来ないかな。
 ワシの斜め前の客の皿をさげる沙夜ちゃん。そしてワシの皿をさげに来た!しかし、片手でほかの皿を持っていて大変重い状態で、ワシの皿をさげるときももう体がキッチンのほうへ行きかかってる。これは遠慮しておこう…。
 動き回る沙夜ちゃんと何度か目が合った。ちょっといい展開かもね。
 レジ付近で若乃花店長となにやら楽しそうに話す沙夜ちゃん。そのとき、レジから離れようとする沙夜ちゃんのスカート部分を若乃花店長がポンと叩いた。
 てめぇ若乃花店長…気安く触るんじゃねー。セクハラだとワシが訴えてやる。ちょっとご機嫌斜めそうに沙夜ちゃんは控え室に消えていった。
 これを見てワシも店を出る。レジ担当は、さっきの水の件が解決して「お食事中すみません。トイレが使える用になりましたので、ご利用ください」とワシに案内してくれた人だ。「お食事中おトイレさん」としておこう。
 いやあ、肝心なところでは話しかけられなかったが、最初の水の件で向かい合って目を合わせて話せたのは非常にうれしかった。しかしチャンスをモノにできない自分の弱さもモロに出たことも忘れてはいけない。
 そもそもあの水の件はなんだったんだろう。水の調子が悪かったことによりドリンクバーが無料だった。よく意味が分からない。
 でも今回はその水の不調に感謝をしておこう。

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