4月29日(祝日)

 土日ではないが、休みの日だから沙夜ちゃんいるかな?
 この前の日、友達と午前0:40から午前7:40までファミレストーク。それから風呂に入って寝たのが午前8:30。起きたのが13:30。起きてすぐ母親がメシを用意してくれた(実家暮らしなもので)。せっかく作ってもらったものだから、ありがたくいただく。飯を食べたにもかかわらずその後グレートホステスへ行った。
 15:00に到着。祝日にいるかな?いた〜!!また遠方からシルエットが確認できた。
 いつものように駐輪場にまわる。今日は人気キャラ「マヨ次郎」の自転車がある。みんな自転車を縦に置いてあるのに、沙夜ちゃんのだけ横にして置いてある。これが意味するものは…?
 店内へ。沙夜ちゃんのご案内。一人であることを伝えたら、すぐに禁煙席にご案内してくれた。そう、ついには「禁煙、喫煙席どちらにしますか」も聞かなくなったのだ。こりゃもうワシは沙夜ちゃんの超取引先である(なんだそれ)。
 今日は満腹状態で来てしまったわけなので、軽いものを頼む。ガーデンサラダとドリンクバー。しめて800円。いいだろう。
 沙夜ちゃんが注文を取ってくれた。ドリンクバーを頼んでも当然グラスの位置は案内しない。
 ドレッシングとフォークを並べるなどのご用意もしてくれた。
 ワシの右後方の席には十数人の初老のおじさんたちがにぎやかに食事をしていた。その中の一人が言った。
 「え〜っと、大塚さん…大塚沙夜子さん、ワインを二つちょうだい」
 てめぇ…!!沙夜ちゃんの聖なるお名前を軽々しく口にしやがって…!!普通に「すいませーん」と頼めばいいことだろうがコノヤロー!!生きて帰れると思うなよ。
 沙夜ちゃんもま〜、たいそう不機嫌そうなお顔をしていらっしゃったこと。絶対許せん!
 出来上がったサラダを沙夜ちゃんが持ってきてくれた。そして伝票を筒に入れる。
 「ごゆっくりどうぞ」
 あら、こんなこと言われたの初めて。というか、今まで沙夜ちゃんこのセリフはだれに対しても言っていなかったような。
 さっきの初老のじじいもそうだが、また手のかかりそうな客が入ってきた。「ボブ」という名前がしっくり来る二人の黒人が入ってきた。沙夜ちゃんに近寄らせたくない。
 しかし彼らへの接客は沙夜ちゃんが担当することに。その二人の黒人、多少の日本語は出来るのだろう、難なく喫煙席に案内されていた。
 とは言っても、注文とるのがやはりスムーズでない。沙夜ちゃんがメニューを指差して何とか説明して無事に注文をとる。
 そしてお冷はセルフサービスだから、自分でドリンクバーのところに取りに行かなくてはならない。それは分かったらしく取りに行ったのだが、ボブたちはやり方がわからなくて席に戻る。沙夜ちゃんにやり方がわからないことを告げると、なんとま〜ずうずうしいことに沙夜ちゃんについでもらっているではないか。うらやましいぞボブ二人!!
 食べ終わった後、いつものように作詞をしながら沙夜ちゃんを見る。普段ははずかしくてお顔を正面から見ることが出来ない。でも今日は何気なくメガネをかけてお顔を正面から見た。
 結論:大塚沙夜子>小○優子
 スーパーアイドル沙夜ちゃんである。
 1時間半がたち、時刻は16:30。タイムリミットである。沙夜ちゃんの姿が見えない。でも仕方ない。席を立ってレジへ向かう。亀島さんがレジにいる。
 もしここで、また以前と同じように亀島さんと沙夜ちゃんがレジを交代したら、ちょっとそれは喜べない。また交代したら、沙夜ちゃんがワシのレジをやりたいというより、亀島さんがレジが出来ない人であるという可能性が出てくる。以前の交代劇も喜ぶべき出来事ではなくなってしまう。
 しかし、今日は沙夜ちゃんは厨房の奥のほうにいてワシがレジにいることに気が付かない。亀島さんが普通にレジをやった。これにより、この前の交代劇は喜んでいいことであることが証明された。
 亀島さんはいつもワシに対して薄ら笑いを浮かべているように見えるが、いやいや、もともとそういう顔ならしい。近くで見て分かった。
 会計を終えて外に出る。厨房の奥にいる沙夜ちゃんは店を出るワシに気が付かない。もう少しタイミングを考えればよかったなと後悔した。
 店の窓沿いに歩いていると、沙夜ちゃんが厨房から出てきて窓際のワシの席の片づけを真っ先に始めた。前にも言ったが、ワシが外に出ると沙夜ちゃんは必ず窓際に来る。まるでワシを見送っているかのように。とは言っても、視線はいつもこちらではない。では今日はどこを見ているか、やっぱりテーブルにしいてある紙を見ているのだ。またメッセージの有無を確認するかのように。
 当然今日も何も書かなかった。何も書いてないことを確認すると、ちょうどそのとき入店したお客さんの接客に向かった。
 席を立つ前に、今日は紙にメッセージを書いちゃおうかなと迷っていた。しかし沙夜ちゃんは厨房の奥だし、他の人に見られる確率が高かったので、今日もやめておいた。でもあの様子を見たら、何か書いてもよかったかもしれない。
 今日も楽しいグレートホステスだったが、そろそろ本当に何かしないと逃がしてしまうような気がしてならない。今のワシに、何が出来るのだろう。どうすればいいのか。苦悩は続く。

次のページへ

INDEXへ