11月18日(金)
今日は夕食を外で済ませることにした。
真っ先に思った。グレートホステスへ行こうと。
平日に何回か行ったことはあるが、沙夜ちゃんがいたことはない。しかし夜にはいるという情報があり、少し期待して車を走らせた。
夜のグレートホステスに到着。店内には見たことのない店員が一人作業をしている。さすが平日の夜。
駐輪場を見てみると、沙夜ちゃんの自転車が闇に包まれて置いてあった。
初の平日沙夜ちゃんだ。緊張して車庫入れは3回切り返してようやく成功した。
店の入り口に向かう。店内を見ても沙夜ちゃんの姿は見えない。おまけにレジのところにはだれもいないようだ。さっきの見たことのない店員が案内してくれるのかな。
店に入る。レジには人の気配がない。
さて店員さんが来るまで待とうかと顔を上げると、なんと沙夜ちゃんがメニューを持ってスタンバイしてくれている。
沙夜ちゃん、あまりにも何も言わないから気配を感じなかったよ。突然いるからビックリしたよ。
ビックリして発作が起きそうになったが何とかこらえ。沙夜ちゃんもワシの突然の平日来店にかなりビックリしている様子だった。
店内を見渡せる席を選ぶ。一緒に来た沙夜ちゃんが無言でメニューをくれた。まだ動揺してるのかい?
さて今日は夕飯を食べにきたのである。いつもみたいに軽食メニューではないので、これから何を頼むか決めなくてはいけない。
いつもはポテトとドリンクバーだからすんなりだが、いざちゃんと注文しようとなるとなかなか決まらない。本気で迷った。
ひじをついて額を手に乗せながら考えていたら、沙夜ちゃんが「…お決まりですか?」とやや心配そうにワシの顔をのぞきこんできた。
沙夜ちゃんに注文を取ってもらいたいのだが、本当に何も決まっていなかったので、まだ決まっていないと言って先送り。
その後ようやく決まる。もちろんまた沙夜ちゃんに来てほしいので、裏方にいる沙夜ちゃんに手を振って呼ぼうとした。
しかし作業中の沙夜ちゃん、ワシのことが目に入っていないようで無反応。意外と見てないんですな…。
そこに店長がやってきて、結局沙夜ちゃんには注文取ってもらえずだった。
沙夜ちゃんを断って店長に頼む…かなりマズいことをしたぞ。
いいか、ワシも手紙受け取るの断られたしな。
ワシは携帯電話を取り出し、メールを打っていた。
ウエイトレスさんに見えないようにテーブルの下に隠しながらやっていた。ワシは視線と手だけが下に行っている状態である。
メールを打ち終えて、顔を上げた。すると沙夜ちゃんがゆっくりゆっくりワシのほうに歩いて近づいている最中で、だいぶワシの近くまで来ているのが見えた。
そして左に曲がり、窓際の席のお客のテーブルにご用事。
沙夜ちゃん、いまめっちゃくちゃゆっくり歩いていたぞ。牛歩だったぞ。もうちょっと早く気がつけばたくさん沙夜ちゃんのこと見られたのに。
まっ、ワシが下を向いているからこそゆっくり歩いて来たんだろうケドね…。
裏方で沙夜ちゃんと店長が向かい合ってお話ししている。ワシから見ると横を向いている。
二人とも笑顔で話しているので、なにやら雑談だろう。沙夜ちゃんは本当にどの店長とも仲良くするね。
話しているそのとき、店長が横を向いて体を反らしてワシのことを見た。
また沙夜ちゃんの方を向いて話を続け、そしてまたワシのことを見た。
なんだ?明らかにワシのことを話しているようだな。
前の店長に続いて、この店長もこのストーリーに参入かい。前の店長はワシを警戒しながら見ていたということがあったらしいが、今回はどうだろう。
その前に、今一体何を二人で話していたのか。内容が気になるな。
店長「あれ、あの彼平日のこの時間に来るなんて珍しいね」
沙夜ちゃん「超ストーカーだけど!」
なんていう返事は沙夜ちゃんしてないだろうが、そんなことを話していたのであればいいや。
裏方から、久しぶりに見るいつものさんが出てきた。阪神の井川にそっくりないつものさんが。
座っているワシをチラホラと見ている。あまりにも久しぶりだから、何か感慨深いものでもあるのだろうか。
いつものさん、アタックするならしてください。今は一応フリーです。
最初に見た今まで見たことのない店員さん、店長に何回も注意を受けながら作業をしている。どうやら新人らしい。
店長がワシのことを見ながらその店員さんに何かを指示。おそらくお皿をお下げしろということだろう。
その店員さんがワシの近くに来る。しかし皿を下げることを躊躇し、なかなか下げようとしない。それを遠くで見ていた店長と沙夜ちゃんが笑っている。
レジのところに戻ったその店員さんに店長が再び指示。ようやくワシの皿を下げに来た。
何で躊躇したんだろう。面白くてワシは笑いをこらえていた。
沙夜ちゃん、キッチンに入るとき右遠方のワシを見ることが何度もあった。
たまたま右側を見ているだけのとき、そして明らかにワシを見ているときの区別がはっきり分かった。
沙夜ちゃんはワシを見ている。きっと「待っててね…」と思ってくれていることだろうと信じている。
しばらく沙夜ちゃんが裏方での作業を続けていた。
そして大きな大きなパフェを二つ持ってお客さんに運び。パフェはウエイトレスさんの手作業なんだね。
沙夜ちゃんのパフェほしいな。でもワシが頼むといつも店長だ。
トイレから戻り、沙夜ちゃんを見てみる。作業場の仕切りに身を乗り出しながら店長と話している。ずいぶんと慣れたもんですな。
今日は店長と話している光景をたくさん見たが、前の店長の時ほど嫉妬心は出てこない。
今の店長はいやらしさが全くない。前の店長にはあった。
それと、沙夜ちゃんは店長ならだれとでも仲良く話すという事実。これはもう嫉妬する対象ではないだろう。
そういった点で、今の店長との会話は安心して見ていられる。
入店から1時間半が経過し、ワシは店を出ることに。
沙夜ちゃんは裏で休憩中か、姿が見えない。
いつものさんにレジをやってもらい、店を出た。
今日はなんだか楽しかった。いろいろ見ることができて。
突然の来店ですごく楽しめたんだから、もうけたものだ。
そして沙夜ちゃんへの気持ちがもう最高潮まで回復し、これからもたくさん会いに行こうと思えた平日の夜だった。