7月3日(日)
いつもどおりにグレートホステスへ。今日はこのあとスタジオに入るので、またいつしかのように楽器をキャリーカートでガラガラ引きながら行った。
駐車場を歩きながら店内を見てみる。するとまた沙夜ちゃんがキッチンのほうから歩いて来て、レジでスタンバイ。3回連続だ。タイミングがいいねぇ。
入店。待っている沙夜ちゃんに軽く会釈。今日はしっかりと沙夜ちゃんの顔を見ながら。
残念ながら沙夜ちゃんはワシに会釈を返すことも、目を合わせることもしなかった。
また自由に席を選ばせてもらったわけだが、今日は遠慮して一人で座るのにちょうどいい小さい席を選ばせてもらった。
二人ならば向かい合って座るこの席、当然ワシ一人だから向側にはだれもいない。ワシはソファ側に座り、持って来た楽器をイス側のワシの真正面に置いた。
今日の予習のために楽譜を見るとするか。楽器をカートに縛り付けている紐をほどき、ケースのポケットから今日の課題曲の楽譜を取り出す。そしてソファ側に戻り、座るためにターンしてレジがある側を見る。
するとすると、沙夜ちゃんがワシを見ているではないか。ワシが振り向いたと同時にたまたまこっちを見たという感じではない。楽譜を取るためにゴソゴソやっているときからずっと見てたような感じだった。
まあ席についてからああやってゴソゴソやるのは、ワシの行動の中では珍しいからな。ちょっと気になったのかな。ってか、それを狙ってたんだけどね。
席に座ると、その沙夜ちゃんの顔の前にちょうど楽器が重なってしまい、見えない。それは非常に困るので、楽器を席の右側にどけた。
今日は普通に「お決まりですか」と注文を取りに来てくれた沙夜ちゃん。ワシは温かいものがほしかったので、オニオングラタンスープを頼んだ。
運んできてくれたのも沙夜ちゃん。スープが入っている器にはフタがしてある。沙夜ちゃんはそのフタを「カパッ!」と外してキッチンへ持って行った。
「カパッ」という音と沙夜ちゃんの組み合わせは何ともかわいかった。
ギャルと親父が来店。沙夜ちゃんがワシのすぐ右隣の席に案内した。ギャルを案内するギャル。
沙夜ちゃんが裏方で作業をしている。あそこはアイスやパフェを作る場所だ。ちょっと時間をかけて作業をし、出来上がったチョコパフェ二つを持ってワシの目の前の席に持って行った。沙夜ちゃんの手作りパフェがうらやましい。
その後も沙夜ちゃん、来店する客が多くて案内に追われていた。ずっと動きっぱなしだ。「禁煙、喫煙のご希望は」のセリフを何回おっしゃったことか。素敵に働く沙夜ちゃんである。
その中で、キッチンの出入り口から半身を出してこっちを見ることが多かった。ワシのことを見ているのではないだろうが。しかしその多さに少し戸惑った。
ワシがそんな沙夜ちゃんを見ると、あわててとまでは行かないが、すばやくキッチンへとさがった。
その直後、キッチンから「ガチャポ〜ン!!」とやってしまった音が響いた。大丈夫か?沙夜ちゃんじゃないよな?
座っていると、空いたお皿を店長が下げに来た。なんだ、昨日沙夜ちゃんが下げてくれたのを珍しいと思っていたのに、普通のことじゃん。
外は天気が悪い。どうやらポツポツと雨が降ってきたらしい。そんな外の風景を見たお食事中おトイレさん、「あんめ降ってきた〜」という声を店中にとどろかせた。愉快なお店です。
さて、そろそろ行かないと遅刻してしまう。そのお食事中おトイレさんにレジをやってもらった。
店を出て楽器をガラガラ運びながら店の外を歩く。今日も何もなかったと、思いにふけりながら店内を見た。
すると、店内からこちらのことを見ている人あり。沙夜ちゃんか?しかしシルエットだったのでだれだかは確認できなかった。
沙夜ちゃんの最近の髪型はほかの人と間違えやすい。以前のようなティンカーベルではない。だからシルエットで沙夜ちゃんと判断するのは、ここのところ難しい。
外を歩くワシをじっと見つめるあのシルエットが、もしも沙夜ちゃんだったら…。
…別に何もしません。