4月17日(土)

 この日は午前中にN大病院、その後西武ドームで野球観戦。グレートホステスに行くかどうかは微妙だった。
 野球が終わった後から行ったのでは、沙夜ちゃんいたとしても、もう上がってしまっている可能性があるから。
 しかし、西武-ダイエー、前半まで6対0とリードしていたにもかかわらず、途中で追いつかれた。見ていられない。マクレーンの打席を見届けて試合途中で席を立った。
 電車でグレートホステスの最寄である駅で下車。歩いてグレートホステスへ。店内を見る前に駐輪場を見てみた。人気キャラ「マヨ次郎」の自転車があるじゃないですか!沙夜ちゃんがいるじゃないですか〜!
 店外から沙夜ちゃんを見る。沙夜ちゃんもワシを発見。かなり長い時間目が合っていた。そして店に入る前からもうレジ前でメニューを持ってスタンバイ。
 入ると「お一人ですか」と。普通は「何名さまですか」と聞くのに、ワシのことはもう分かっているから!ご案内で席に着いた。
 と浮かれていたのだが、後で見てたら、お客さん全てに対してそうしているや。入店前からレジの前でスタンバイ、お客の人数は聞かずに数える。教育されていることなのだろう。別にワシに対してだけではなかった。
 しかし、一つだけワシに対してだけやっていることがある。ドリンクバーを注文するとグラスの場所を客に案内し、注文しないとお冷の位置を案内する。ところがワシにだけは案内しない。それはもう分かっているということが分かっているからだ。いつも来てるから。沙夜ちゃんは確実にワシを覚えている!
 ん?覚えているというだけでうれしいのか?なんかレベルが低いな…。
 そしていつしか頼んだことがある「ピッツァマルゲリータ」を注文しよう。注文をとりに来てくれるのを待っていたら、違う子が来そうになったのでとっさにまだ迷っている振りをして回避。沙夜ちゃんが現れたら顔を上げて待つ。見事沙夜ちゃんが注文とってくれた。ナイフとフォークも持ってきてくれた。土曜のこの時間のだと客少ないから沙夜ちゃんに世話してもらいやすい。
 厨房からオーダーされたものが出来上がったことを知らせる番号ランプが付く。それを見た沙夜ちゃんはダッシュで厨房へ。ワシのピッツァが出来上がったという合図だったらしい。普通は歩いていくのに、ワシのときだけダッシュ。持って行くのは私よ!と言わんばかりに。ワシの世話をしたがってくれているのだ!!
 ピッツァと一緒に伝票を持ってきた。筒に入れようとかがんだとき、沙夜ちゃんのポケットからボールペンがするりとテーブルに落ちてしまった。
 「すいません」
 あわてて拾う沙夜ちゃん。ワシが拾って手渡したかったが、あまりにも動作が速すぎて及ばなかった。
 ちなみにそのボールペンは「ハローキティ」だった。キャラクター好きの女子高生なのだ。
 時間をかけてゆっくりピッツァを食べた。そして素敵に働く沙夜ちゃんを見ていた。My honey Sayoko.My dream Sayoko.
 本日のタイムリミットは18:00。17:00に入店したからちょうど1時間。さてレジだ。今日はどんな悲劇が待っているのか、楽しみにすることにした。
 すると、こんな悲劇が待っていた。
 沙夜ちゃんがほかの客のレジをしている。それに続けばワシも沙夜ちゃんにレジやってもらえる。今日はそれで行こう。沙夜ちゃんにレジをやってもらえば、「大塚沙夜子」と刻印されたレシートが手に入る。最近手に入れてなく、前に手に入れたのも感熱紙でだいぶ薄くなってきたからそろそろ最新のがほしかった。
 沙夜ちゃんにレジをやってもらう。病気の症状がおきそうだが何とかこらえられた。順調だ。そして、沙夜ちゃんは言った。
 「いま、レシートが出ないんですけど、よろしいですか」
 機械の故障でレシートが出せないらしい。せっかく久しぶりに手に入ると思ったのに〜。
 でも、そう言ったときに正面で向かい合って目が合ったし、レシートがない分直接手が触れたし。よしとしよう。
 そして、日が傾き始めた空を眺めながら歩いて帰った。

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